アメリカのワイン雑誌で合計13年間『世界のベストワイナリー100』に選ばれ続けているワイナリーがNYにあります。

それが、Hermann J. Wiemer ハーマン・J・ウィーマーです。

フィンガー・レイクス地方のセネカ湖西岸に位置するこのワイナリーは、常にフィンガー・レイクスの発展、ひいてはNYワイン全体の品質の向上にも多大な影響を与え続けています。

畑の2/3はオーガニックで栽培し、1/3はビオディナミのデメターの認証も取得済みで、除草剤や化学肥料は一歳使用していません。収穫や選果はすべて手作業で行い、ブドウの果皮についている野生酵母のみで発酵させています。

このワイナリーで一番有名なのはリースリングなのですが、今回はあえてシャルドネを選びました。なぜなら、NYでこんなシャルドネを造っているということを知っていただきたいからです。ステンレスタンク80%とハンガリアン・オーク樽20%で発酵・熟成させたワインをブレンドしたこのワインは、バランスの良さが特徴です。抜栓してすぐに飲むなら、もしあればでキャンタージュを、ないならグラスを回してよーく空気に触れさせてから飲んでみてください。なんなら抜栓して2-3日後が一番美味しいかも⁈

カベルネ・フランは、今やNYを代表する赤ワイン用の品種になりました。穏やかな気温が長く続くNYの秋の気候にぴったりのこの品種は、色も淡めでタンニンもどちらかというと軽めなのが特徴です。明るい印象の赤い果実の香りに、スパイスやハーブのニュアンスが加わり、全体的にバランスの良い、ソフトな印象がありながらも深みのある赤ワインです。