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- ニューヨークワインについて
ニューヨークと言えば、誰もが想像するのは高層ビルの立ち並ぶ世界一の大都市。
最初は多くの人たちがこのような疑問を持ちます。しかし、それは厳密に言えば、マンハッタンのこと。
Where(どこで)
実は、ニューヨーク州は広大な面積(北海道と九州を合わせて以上)を持つ州なんです。マンハッタンを含む、ニューヨークシティ(NYC)は州の南東に位置し、州の北側はカナダや五大湖の一つオンタリオ湖に面しております。ニューヨーク州には、7つのワイン生産地域がありますが、主要となる生産地はフィンガー・レイクスとロングアイランドの2つの地域です。
When(いつから)
実はニューヨーク州は400年以上のワイン生産の歴史はあります。というのも、17世紀にヨーロッパから移民がやって来た際にブドウ樹も持って来て、自分たちで飲む用のワインは生産しておりました。しかし、厳冬や病気のせいでワイン生産に使われるヨーロッパ系品種のブドウの栽培が出来ず、アメリカ原産のナイアガラやコンコードなどの食用ブドウを使って長い間ワインを作っておりました。
1950年代後半に、ブドウ品種、苗木、クローンなどの研究が進み、ヨーロッパ系品種のブドウ栽培に成功しました。ここから徐々に高級ワイン用のブドウ栽培が増え始め、2000年頃を境に一気にワイナリーの数も増え始めました。そして、2010年頃からは高品質のワインを作る生産者も増えてくるようになりました。
What(どんな品種)
現在のニューヨークの代表品種と言えばリースリングです。この品種は主にNY州最大のワイン産地であるフィンガー・レイクス地方で生産され、世界的にも高い評価を受け始めるようになっています。白ブドウでは、他にもシャルドネ、ゲェルツトラミネール、グリューナー・フェルトリーナーなども作られています。
赤ワインでは、カベルネ・フランの評価が高まっています。冷涼な気候を持つニューヨークにおいては、ブドウの成熟が早いカベルネ・フランは気候的にも適しております。しかも近年の世界的なワイントレンドの変化によって、カベルネ・フランの人気が高まっているのもその流れを後押ししています。現在、流行に敏感なソムリエの間ではワインペアリングとの相性が非常に良いことを理由に、良質なニューヨークのカベルネ・フランを求める人が非常に増えております。